2020/12/12 岩手県沖 M5.5、12/16 釧路沖 M5.0、12/21 青森県東方沖 M6.3とAM放送波活用電離層擾乱観測の相関性
【発生地震】
2020/12/12 16:19 岩手県沖 震度5弱 M5.5 速報値
Fig. 1a 気象庁発表震度分布
2020/12/16 10:28 釧路沖 震度3 M5.0 速報値
Fig. 1b 気象庁発表震度分布
2020/12/21 2:23 青森県東方沖 震度5弱 M6.3 速報値
Fig. 1c 気象庁発表震度分布
【北海道、東北各地から相模原へのPathにおけるAM放送波活用電離層擾乱観測異常の状況】
・ Fig. 2a-2dに相模原で観測した北海道、東北各地からの異常データを示す。
Fig.2a 相模原観測点における釧路からのAM放送波活用電離層擾乱観測データ
Fig.2b 相模原観測点における札幌からのAM放送波活用電離層擾乱観測データ
Fig.2c 相模原観測点における秋田からのAM放送波活用電離層擾乱観測データ
Fig.2d 相模原観測点における仙台からのAM放送波活用電離層擾乱観測データ
【検証】
・ Fig. 3 に震源と各Pathの中心点の位置関係を示す
Fig. 3 震源と各Pathの中心点の位置関係
釧路→相模原Path
3地震すべての前兆を4日以前に観測している
3地震発生前は異常はなかった
札幌→相模原Path
3地震すべての前兆を4日以前に観測している
3地震発生前は11/25を除き異常はなかった
秋田→相模原Path
青森沖地震の4日前に異常を観測したが釧路沖、岩手沖以前は異常が小さい
3地震発生前は異常はなかった
仙台→相模原Path
岩手沖以前には異常を観測したが、釧路沖、青森沖以前は異常が小さい
【検証結果】
震源がAM放送局と観測点のPathの外側にあっても電離層擾乱はPath内に入ってくることがあると言える。
地震と直前の異常が同期しており、前兆であったと判断します。
【参考文献】
・電気通信大学 早川教授