2018/06/17 15:27 群馬県南部 震度5弱 M4.7と2周波同時観測の事前予測とAM放送波活用電離層擾乱観測

【発生地震】

2018/06/17 15:27 群馬県南部 震度5弱 M4.7 速報値


 Fig. 1 気象庁発表震度分布、推定予測震源域と推定電離層擾乱領域図


              Fig. 2 産経新聞記事

事前発表の異常の状況
・2018-06-14 01:38 JST 下記のように発表した
電磁波観測 : 厚木観測点LF帯2周波、函南観測点VHF帯2周波で異常を観測しました。その他全ての観測点で異常はありませんでした。
異常発生は両観測点で同期はしていない。落雷状況から厚木観測点での異常は雷の影響の可能性がある。

                  Fig.2 厚木観測点におけるLF帯2周波同時観測異常Weeklyデータ



                  Fig.3 函南観測点におけるVHF帯低域2周波同時観測異常Weeklyデータ


【雷発生状況】
Fig. 4〜Fig. 5に東京電力観測の静岡県での雷雲、落雷データを示す。
  
    Fig. 4 6/12 06:00 雷雲、落雷なし                        Fig. 5 6/12時 14:00 雷雲、落雷あり


【追加検証】


           Fig. 6 秋田→鉾田間AM放送波活用電離層擾乱観測異常


           Fig. 7 新潟→沼津間AM放送波活用電離層擾乱観測異常

【検証結果】
 地震と異常が同期しており、前兆であったと判断します。
多周波帯2周波同時観測の異常は地震の直前に現れる傾向があるように考えられます。今回の先行時間は約5日でした。
AM放送波活用電離層擾乱観測での異常先行期間は約1日でした。


【参考文献】
広島市立大学 吉田教授
中波帯 2 周波同時観測により捉えた 3.11 東北地方太平洋沖地震の前兆
電気通信大学 早川教授